「『本当の意味で役に立つ5G』を生み出すために」 – 5Gで加速するスポーツテック

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NTTドコモは2019年1月30日、東京・渋谷のドコモR&Dサテライトスペースにて、「5Gで加速するスポーツテック」と題したイベントを開催しました。当日は5Gでのオープンイノベーション、特にスポーツテックに興味・関心のある方に多数お集まりいただきましたが、ご出席いただけなかった方々のために、今回から数回に分けてその概要をご紹介していきます。

NTTドコモは5Gを推進して参ります。と発表する秋永氏

そもそも「5Gイノベーション活動」とは?

まずはNTTドコモ イノベーション統括部 クラウドソリューション担当の担当課長である秋永和計が登壇し、次のように切り出しました。

「『5Gで新しくなるよ』と言われていながら、具体的に5Gがどういうことに役に立って、生活やビジネスはどう変わるのか、どんなイノベーションが起こるのか、ピンと来ていない方も多いのではないでしょうか?」

5Gの基本的な特長としては、ピークレート20Gbpsの高速・大容量、1ms以下という低遅延、さらに多数の端末との同時接続が可能といったものがあります。NTTドコモでは2020年から本格的な商用導入を控え、本当にこうした特長だけでビジネスの役に立つのだろうか、イノベーションに貢献するには、もっと追加すべき機能があるのではないだろうかと考え続けています。しかしキャリアとしての視点だけでは気づかない部分もあるかもしれません。それを利用者の方々と一緒に補完していくのが「5Gイノベーション活動」なのです。

「皆さんの視点から『こういう機能がないとインパクトがあるビジネスを創出できない』とか『こういうペインポイントを解消したい』というご意見をいただき、それをもとに色々な機能を追加して、本当の意味で役に立つ5Gにしていこうというのが、この活動の目的です」

「5Gイノベーション活動」の目的を話す秋永氏
「5Gイノベーション活動」の目的を話す秋永氏

回線の混雑を知らせることで、通信ゲームのペインを解消

活動例のひとつとして「ネットワークの混雑情報を可視化する」機能の追加が紹介されました。

「きっかけは、とあるゲーム会社からいただいたご要望でした。ユーザーが通信ゲームに参加している最中に、混雑が原因で回線が切断されることがありますが、マルチプレーヤーのオンライン対戦などでは、参加ユーザーが“落ちて”しまうとゲームが成立しなくなってしまいます。しかし混雑具合が可視化できていれば、つながりにくい場所からアクセスしようとしているユーザーに、Wi-Fiの利用や場所の移動を促すことが可能になるというわけです。―― こういうペインポイントの解消を皆さんと一緒にやっていきたいと思っています」

様々な切り口を持つ「スポーツテック」、業界内ではMECが議論の対象に

数週間前にラスベガスで行われた世界最大レベルの家電見本市「CES 2019」を訪れたという秋永は、展示されていた各種スポーツテックを簡単に紹介しながら「スポーツテックにも色々な定義があり、色々なジャンルの企業が関わってきます」と、その市場の広さを説明しました。

また5Gに関連する重要な切り口として「モバイルエッジコンピューティング(MEC)」にも言及しました。

「MECには、無線基地局の近くにサーバを置けば、遅延を大幅に短縮できるというメリットがあります。現在、NTTドコモも含め通信事業者の中では、5Gが持つ低遅延の特長を有効に利用するには、どこにMECサーバを置くのが最適なのかを議論していますが、これについても皆さんのご意見をいただければと思っています」

5G Mobile Edge Computingの概念図

秋山の講演をかいつまんでご紹介しましたが、様々な視点を持つ企業との意見交換・コラボレーションで、5Gのイノベーションを図ろうとするNTTドコモの熱意が伝わりましたでしょうか。

次回は株式会社no new folk studioによるセッションをご紹介する予定です。

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