オープニングイベントに登壇した
主要パートナーの代表者が
5Gへの取り組みを表明

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2018年11月6日に開催された5G イノベーション活動のオープニングイベント「ドコモ5Gイノベーションはじめました」にも多くのパートナーが集結し、5Gの推進に共に取り組んでいく意向と意気込みを表明しました。

一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ・日本電気株式会社 壬生亮太氏

一般社団法人 沖縄オープンラボラトリ(以下、OOL)・日本電気株式会社の壬生亮太氏は、5Gプロジェクト(仮)として5G活用のユースケースを検討すると共に、領域ごとの要素技術について検討および検証を進めています。オープンソースをベースとしたモバイルネットワークとその基盤の構築、MEC(モバイルエッジコンピューティング)やSR(セグメントルーティング)などの技術の活用が主なテーマです。「ドコモ、沖縄県、沖縄ITイノベーション戦略センター、OOLの連携のもと、ドコモ5GオープンラボOKINAWAとOOLのテストベッド、データベッドをつないだ環境を構築し、沖縄県の産業振興や社会課題解決に向けた実証実験を進めていきます」と話しました。

ミドクラジャパン株式会社 加藤隆哉氏

ミドクラジャパン株式会社の加藤隆哉氏が、5G時代に向けてさらに注力していこうとしているのがエッジコンピューティングです。「クラウドとエッジが連携する中で5Gをどう活用するかが問われていますが、特定のユースケースにおいてはアプリケーションやデータをダイナミックに分散配置したいというニーズも高まっていくと予想されます。それを簡単に実現できるソフトウェアベースのプラットフォームを提供したいと考えています」と加藤氏は話し、ドコモと連携しながらフォグとエッジをつないだテストベッドを構築し、技術検証と実証を進めていく考えを示しました。

サイバートラスト株式会社 勝田譲氏

サイバートラスト株式会社の勝田譲氏は、ラグビーの日本代表チームのスタッフとして活動してきた経験から、スポーツの現場におけるデータ活用のあり方を展望。5Gをすることで、例えば選手からバイタルデータをセンシングする際に、従来からのフィードバックだけではなくフィードフォワード型のデータ活用も行っていきたいと考えており、「データ解析による原因の特定や仮説の検証が可能となり、スポーツの世界は大きく変わります」と勝田氏は説きました。

株式会社オプティム 山本大祐氏

株式会社オプティムの山本大祐氏は、ドローンを使った画像解析などのサービスを手がける中で「5Gを早く」と強い期待を寄せました。ドローンに通信モジュールが搭載できればクラウドやエッジ、あるいはドローン本体でもAIの学習モデルを用いた推論が可能となりますが、そこでネックとなるのがリアルタイム性、電波の到達範囲、通信モジュールの設置スペースや重量などです。5Gが普及することでこれらの課題が一気に解決される可能性が高まるのです。また、オプティムは各産業向けに特化した学習済みモデルの提供を開始しましたが、「5Gが始まれば現場にエッジを必要がなくなり、身近な拠点で大量データの推論を行うことが可能になります」と山本氏は5Gの可能性を示唆しました。

プランティオ株式会社 芹澤孝悦氏

プランティオ株式会社の芹澤孝悦氏は、「“食と農”にまつわるライフスタイルを再定義する」というビジョンを掲げる中で、IoTとAIを活用した「スマートプランター」の開発を進めており、その通信基盤として5Gを活用していく考えです。

4Dvision,inc. 小山裕貴氏

4Dvision,inc.の小山裕貴氏は、「ちゃんとした3D映像体験を作りたい」と訴えました。3Dのアウトプットデバイスはすでに世の中に数多く出回っていますが、3Dをきちんと撮れるものがありません。そこで高速4D/3D計測装置をはじめ、4D/3D合成装置(ステッチングマシン)、5Gにも対応したデータ伝送/配信アルゴリスムまで、自分たちで開発していくという計画を示しました。

 

NTTドコモは2019年も毎月のようにインダストリー別ミートアップの開催を予定しており、5G イノベーション活動をさらに盛り上げていく考えです。

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